「オオカミさんと長ブーツを履いたアニキな猫」のあとがきについて
社員総会中に読もうと、車の中にあるアニメイト袋からランダムに取り出したのがこの1冊。
いや、本編は面白かったんですけどもね。
あとがきのアリさんとキリギリスの未来予想図さえ読まなければ。
どれだけ浅慮なのかと。そんな、使い古されたドラマやマンガのシナリオをキャラに当てはめてどうするんだと。エロマンガならそのネタだけで5冊は本が出来ますって。
くっついちゃ離れ、くっついちゃ離れという、頭の足りない恋ドラが横行しているからといって、それにのって(パクって?)どうするのか。
そもそもキャラクターの性格や能力に合っていないよね?好きな相手を見失うほど、お馬鹿さんじゃないでしょ、この二人。てかどんな障害があっても裏表の力を駆使して進むタイプだよね?なのに、なんで、そんな周りの環境に負けて流されてやっとゴールインしました、みたいな話になっちゃうの?
と、6冊も付き合っていれば、読者だって変に思うでしょうに。
どうも、この「沖田雅」という作者、ラブコメに照れが在るのか、素直に書けばよいモノを、変に”鼻につく”方向へ話を持っていくことがあります(あくまで私的な感想ですが)。へ?なんでそうなるの?みたいな。
そんな感じで何かが気にくわなかったのでしょう。前シリーズの「先輩とぼく」は買い続けてはいますが、読むのは途中で止めています。最終巻が出て、その終わり方が気に入ったら間を読もう、という程度にまで評価下げ。
それほど作者に対する評価が落ちていたにも関わらず、オオカミさんを買い始めたのは、ぶっちゃけうなじ先生の絵買いですw
で、買ってから「先輩とぼく」の人だと知ったわけですが、”楽しいの書けるようになったんだなあ”と見直していた矢先に、このあとがき。
これから先、出番が無くなるであろうキャラ達であっても、ツマラナイ未来を作者から提示されてしまえば、以降は
今現在どんなにカッコイイコトを言ってもやっても、その程度の人生なキャラなんだよねコイツラ。
頭取なんか、守るとか言っていながら、他の男達にその役取られちゃうんだよねーダサー。
程度のキャラ評価で終わってしまうわけですよ。
後書きに書いた未来予想図は、そういった先入観を読者に与え、以降の物語を素直に楽しめなくする非常に愚かな行為であり、本編さえも台無しにするほどの悪質なネタだったと、ラノベの作者として自覚した方がいいのではないか。そう思うのでした。
作者には猛省を促したいところですね。
- 作者: 沖田雅,うなじ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/07/10
- メディア: 文庫
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