スターウォーズ エピソード3

 を会社帰り(MOVIX三郷万歳)、M谷くんと見に行きました。
 待ったね。うん、待った。先月深夜に放送していた「クローン大戦*1」を見てから、ジェダイの壊滅っぷりを見たくて見たくて(邪道)居ても立っても居られなかったのだけど、無い袖振れぬはこの世の常。1000円で見ることのできるこの日を、一日千秋の思いで待っていたわけです。

 んで、見終わった感想。

うひゃほー!面白かった!満足した!こんなに良い映画を1000円(あくまでそこか)で見ちゃったよ、おい!

 まず、Epi4,5,6、1,2よりもはるかに見せ方が上手かったのに驚いた。というのも(あくまで自分にとって)スターウォーズってのは、アクション以外の部分、つまりストーリーがオーソドックスすぎるせいか、妙に眠くなってくるのが難点だったのだけど、今回は違った。全編見所満載*2で、一時たりともスクリーンから目を離さないですんだ、というか離すことが出来なかった。そのぐらい惹きつけられたね。
 人物描写も良かった。融通の利かない古参のジェダイ達。若さ故それらに反発し孤立し、また力の大きさ故に無意識に未来視を行い、それが元で堕落していくアナキン=ダースベイダーの悲哀。生きる気力さえも失うほどのパドメの絶望。呼称を”弟子”から自分と同列の”友”へ変え、色々気遣うも心届かず、最終的には愛弟子を手にかけなければならなかった、オビ=ワンの激しい後悔と深い悲しみ。終盤、聖堂で子供のジェダイ達に手をかけたのが、アナキンであると容易に想像できたのに、警備システムの画像を見るまでは!と無実を信じたがっているオビを見た時にゃ泣けたよ、あたしゃ。*3他にも単体で果敢に戦いドロイドを撃破するアナキン機のR−2D2が微笑ましかったり(?)*4、頭を切り取られちゃうオビ=ワン機のR−4?が哀れな感じだったり*5。みな生き生きとしていたなー。
 映像に関しては...言うまでも無いやね。特に冒頭のドッグファイトは圧巻*6。ただ、お気に入りのグリーバス将軍はもう少し頑張って欲しかったなあ。せっかくの4刀流(ライトセイバーを四つ手で構え、順に起動していく演出なんか痺れるね!)、アニメ版の鬼のような強さを今作でも、アクションを伴って見せて欲しかった。そりゃ尺的にも足りないし、後半のラスボス=アナキン&パルパティーンが控えているから、前半の中ボスでやられてしまう、ってことで仕方がないかもしれないけどさー。剣劇のスピード感というのか、そういうのが圧倒的に不足していた気がする。このキャラだけはアニメを先に見ちゃいけない気がするね(苦笑)。そういえば、ゲホゲホ咳き込んでいるのは、クローン大戦でメイスンにやられた傷のせいだと思うんだけど、なぜに部品を交換してさっさと直さないのか。今作の一番の謎だったかも(笑)。
 以上、「鋼の錬金術師」映画版でかなり鬱屈が溜まっていた分を、ばっさり払拭するだけでなく、興奮までさせてくれたスターウォーズEpi3。こいつはスクリーンで見ないとめっさ損ですぜ?F-Rの旦那(笑)。

*1:Epi2とEpi3の間をアニメで描いたスターウォーズ。絵柄は濃いいがアクションは最高。映画のグリーバス将軍のヘタレ具合に納得いかない人は、アニメで補完するべし。

*2:考えてみりゃ広げた風呂敷を閉じるのが今回の映画だもん、当然か。

*3:ただ、最後の戦いは、もう少し言葉を交わしてくれれば”思い”に尚一層の深みが出たと思うんだけど。

*4:今回、何げにR−2D2が強くて驚いた。この後もヒト型ドロイドを2機倒すし。相棒のC3POが勝っているところって話せることだけ?(笑)

*5:こんなところにもモノに対して愛着を持つアナキンと生粋のジェダイ、オビの温度差がある?

*6:映像的な事だけでなく、助けを求める僚機に対し、救おうとするアナキンと、構わずに使命を優先せよというジェダイの温度差が提示されていて、そつがない