報道特集 絵画勧誘

 まだやっているんだねえ!そして手段も変わらないんだねえ!いやはや。そして引っかかっちゃう人ってたくさんいるんだ?(クスクス)すごいなあ。
 もう5、6年経ちますか。自分の時は電話でした。実際、こういう勧誘って「おしゃべりの上手な女の人」が担当するんで、喋っている分には楽しく―――要は夜の接待姉ちゃん(笑)。人を気持ちよくする話術に長けているってわけ。まあマニュアルがあるんだろうけど、それを実行できる事こそが才能だよな―――んで、ギャラリーがあるので見にきてください、時間場所打ち合わせて迎えに行きます、云々...。
 当方、萌え絵に限らず(笑)絵全般が好きですが、こんなのは当然「商法」に決まっているので、話の種として見てきてやろうと、原宿くんだりまで出かけてきました。そこでは、NEWS同様、絵を購入することの意義、体験談、ポジティブシンキング、偉い人の温情でばんばか割引いてくれる値段交渉がありましたが、全て「本が死ぬほど好きだから、絵に払う金は無いでーす」の一言で跳ね除け、数時間後に生還。滞在時間は昼に入って、出てきたのは暗くなってからだった記憶があるので、4,5時間くらい?
 特に辛いことは無かったけど、強いてあげれば空きっ腹かなあ?長時間足止めを食らうので飯を食べられませんのよ(思考能力を奪う手の一つ?(笑))。でもそれをのぞけば、話をすること自体は非常に楽しかったですね。絵も綺麗だったし。まあ人間観察をしに来ただけの自分にとってはですけど(笑)。相手にとっては買いもしないお客に長時間付き合わされて最悪だったろうなあ。
 引っかかるということ自体信じられんけど、自分の大事なものを自覚していれば何に引っかかろうかって感じ。絵を持つことの意義や、しまいにゃローンを組んで買うという行為は人生を豊かにする為の手段、ポジティブ思考を生み出すための手段でもあると切々と訴えてきますけど、その前に必ず趣味を聞いて来るはず。これは相手が何に価値観を持っているかを確認して、その価値観と「絵」の間に接点を繋ごうとする作業に過ぎません。その価値観に対し会話の中で同意することで共感したように見せかけ、警戒心を解いたところで相手の価値観の上位に「絵」を持ってきて、購入することで、あなたの従来の価値観も向上するのだと訴えるわけ。結局言いたいことは「絵を買えこのバカ共」なのにね(笑)。「絵を所持する」行為そのものにブルジョワとかインテリジェンス、ステイタス、なーんて横文字がバラバラ浮かぶ印象があるし、パンピーな方々はいい気分になっちゃったり舞い上がっちゃったりするかもしんないけど、そりゃ勘違い。田舎のおっさんが高い絵を10年20年飾っていたって、田舎のおっさんは田舎のおっさん。何にもかわりゃしません(笑)。まず絵ではなく「自分自身」へ投資し、その後、万が一絵の価値に追いつけたら購入するのがよろしいでしょう。人生っつーのはそーゆーもんだ。騙されてしまった諸君。