マッハ!!!!!!!!

  • 凄いね!ビックリマーク×8は伊達じゃない。人間の身体能力って素晴らしい。
  • 主演のトニー・ジャー。よくもまあ、アレだけ飛び回ったり、振り向きざまの肘や、旋風脚かましておきながら、バランスを崩したり、目を回したりをしないものだ。だって一連の行動が終わった後、スクッと立っているんだよ?回転の勢いは何処に?一体どんな慣性制御を行っているんだろう(笑)。
  • つまり、それほど多彩なアクションが、凄いスピードで繋がって、小気味良く成立しているのだ。もちろんアクション毎の切り貼りはあるわけだが、それでも凄いと言わざるを得ない。
  • ムエタイ以外のアクションも洗練されていて、「これは体操選手の動きだよねぇ?」と思っていたらば、パンフに器械体操も学んだ、とあって納得。さらに棒術とかも様になっていたのには吃驚。何やらせても凄いぜトニー!
  • ムエタイ。この前のK−1を見た時に、圧倒的に強かったので覚えていたんだけど、その時は長い足から繰り出される、相手真正面胸板へのキックが印象的だった。
  • ところがこの映画のムエタイは肘と膝が攻撃のメイン(K−1じゃ危ないからってんで使わなかったんだろうか)。攻撃と防御に自由自在。「マッハ!!!!!!!!」における肘・膝の攻撃って、「茶褐色の槍」が飛んでるみたいですげーカッチョイイぞ!
  • それにしても「ムエタイ」ってだけで威力倍増くさいよね(笑)。「押さえつけて打撃」ってパターンが多いから、衝撃の逃げ場が無くて、実戦で使ったら顔面やらなにやら、当った所がぐちゃぐちゃになりそう。何やら見ているこっちの方が痛くなってきた(笑)。
  • ストーリーは至極単純だが、霜降りのごとく満遍なくちりばめられたアクションの他にも見所がたくさん。普段目にすることのないタイの日常生活や町の風景、そうだ!高速道路っぽいものもあるんだぜ(タイ舐めすぎ)、それから麻薬の悲惨なはびこり具合など、柔らかだったり意外だったりシリアスだったり。
  • 肝心なコメディもタイのビートたけしの面目躍如、ちゃんと観客が爆笑できるレベル。更に、うおっ?ちとエロスなシーン(しかし、主人公やヒロインは全く関係ない(笑))もありですか?!といった具合で108分の間、ちっとも飽きさせない。
  • トゥクトゥク(三輪車)のカーチェイスも最高だね!なんか怖くないのだ。っていうか主人公たちのトゥクトゥクを何台ものトゥクトゥクが追いかけるシーンは、緊迫感というよりちょっと微笑ましい雰囲気が(笑)。
  • なんにせよ、こいつは見に行かないと損だね。それも大スクリーンで見てこそ最大の楽しみが得られる。1800円を惜しんで、DVDが出るのを待って、ちんけな家庭用テレビで見る、なーんてのは愚か者とよほどの貧乏人がすることさ(言い過ぎ)。
  • あ、それと一つアドバイスを。もし見に行くのなら、徹底的にアクションを楽しむためにも吹き替え版を見に行った方がいい。これ絶対。やっぱアクションシーンで字幕は鬱陶しいよなあ(苦笑)。