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更新滞り。なぜか。母屋のパソコン周りが積み本でマンハッタン状態だから。文句をいわれるのが目に見えているのに、車から運び出して中身を見ながら書籍コードを書き込み、という行為はしづらいものです。ゆえにバックグラウンドでバカスカ購入中ですがまだ書きません。更新は土曜日かな。
それでも今、ご紹介したい一冊がこれ。
クロノクルセイド (Vol.8) (ドラゴンコミックス)/森山大輔
物語はかくあるべき、という良い見本でしょうか。
特に本誌で掲載されなかったエピローグ*1が素晴らしい。これを読まなければクロノクルセイドという物語の「本当の終わり」を感じることはできません。
祭りの日にロゼット、クロノ、サテラ、アズマリアで撮った写真と、その時アズマリアが語った「四人が一緒にそろうことはありませんでした」の意味。エピローグを読んで気づくのですが、これがまた切ないんです、本当に。「誰一人生き残らなかったので4人揃って会えなかった」のではなく、「誰一人欠けなかったのに揃って会うことが叶わなかった*2」のです(涙)。
雑誌でのEND。エピローグでのEND。最後に時間軸をずらして最高のEND。この3段構えのエンディングを考えた作者に心の底から脱帽です。喜怒哀楽の感情に飢えている方や、「ちゃんと終わる物語を読みたい」という方にオススメしたい逸品です。