ファンタジックチルドレン 最終回

で、最後に出てきたソランの生まれ変わりと思しき旅人は、全然知らない人?それとも前世の記憶が消えたトーマ?
 結局、ヘルガ(前世ティナ*1)に対するトーマ(前世セス*2)の淡い恋心は、ティナの恋人ソラン*3を、殺してしまったセスの記憶によって、自制せざるを得なかったのだとすれば、それは切ない話だと思う。うーん。それでもまあいっか。伏線というか謎だらけののまま、物語の全貌が見えない期間が長かったけど、それで飽きるほど魅力が無いわけでなく、喜怒哀楽がほぼ満遍なく散りばめられ、起承転結がしっかりとした面白い物語でした。キャラデザの取っつきにくさ(自分は気になりませんでしたが)さえ無視できるのなら一見の価値ありかと。
 ただ、あえて苦言を呈するなら、バンクでEDを追想風にして終了させないで、ヘルガ以外、トーマやチット、ベフォールの子供達、刑事のおっさんとその助手、盲目の妹のその後をやってほしかったなーと。小説とかで保管されないかな(フラッパーで連載中の漫画版はTVとは違う内容っぽいし。買っていますが)。

*1:別の惑星の王女。王弟のテロに巻き込まれ死んだ時、父王の盲愛から強力な兵器を秘めて蘇生。兵器のコントロールを奪わんとクーデターを起こした王弟の手から逃れるため、転生装置により、魂を地球へ転生させられる。今のヘルガは21回目?の生まれ変わり

*2:ティナを兄の様に見守ってきた、王の信頼厚い家臣の息子。婚約者でもあったが、ティナが親友ソランと恋に落ちたため、祝福し、潔く身を引く。しかし王弟の反乱により、兵器として暴走したティナを制止できたのが、幼なじみの自分ではなく、ソランの声だったことに大きな衝撃を受け。また暴走状態のティナから受けた攻撃により失った腕の出血も重なり(?)、転生装置をセットしていたソランを殺してしまう。我に返り行為の愚劣さと裏切りを恥じるセス。失意の中、踏み込んできた王弟軍の銃撃を受けながら、最後の力で転生装置を起動させ、セスは息絶えるのであった。

*3:ティナの恋人。迷子になった子供時代のティナを助けたことが縁の始まり。時がたち有能な傭兵隊の体調として再会。ティナと身分を超えて恋人同士になるが、王弟のクーデターのさなか死亡。