ファンタジックチルドレン最終回 続き

最後のキャラはトーマじゃないみたい。腕にあった「”ティナ”という字は、小さい頃からある痣」だと言っていたし。とはいえトーマが腕まくった描写はなかったはずなので(たぶん。全く自信なし)、可能性は捨て切れませんが、ま、一つの体に2つの魂は宿らないやね、普通。
最終回を再度見た結果、トーマがヘルガに抱いた感情は、「気になる存在」「守りたい存在」という、前世のセスに基づいたものだったのかも、と思い直しました。物語の中心は、あくまで惑星ギリシアの人達であり、ヘルガとソランの恋物語と納得してしまえば、あのENDでOKかな、と。
 ただ、それなら、ヒロイン以外、すなわちトーマやチット、刑事さん達地球側のキャラクター達を、生き生きと動かし”すぎた”のは良くなかったように思います。そりゃヒロインであるヘルガ(=ティナ)は、いわゆる綾波タイプ*1なので、動くやつがいなきゃお通夜みたいな旅になったであろうことは火を見るより明らかです。でもベフォールノ子供達の正体や、ヘルガの前世1、前世2、そしてティナの人生を解き明かしていく部分が存外長かったため、動かないヒロインより動いている脇役達に愛着が沸いてしまったのは当然の結果だと思うんですが(ていうかワンダ*2最高)。だからこそヘルガ&ソラン以外の「その後」も見てみたいと思うのですが(大人になったチットが、ワンダの一部を持っていた日にゃ、絶対、うるっとくること間違いなしなのに)。
 まとめ。エンディングに対する個人的な不満を除けば、派手さや流行の萌えなどは無いものの、序盤から散りばめられた謎や不思議を、徐々に紐解いてゆく丁寧なストーリー展開と、SFやオカルトといった暗めになりがちのネタに反して、青や白を基調とした綺麗な自然の描写が”懐かしき未来*3”という言葉*4を彷彿とさせ、半年間、飽きることなく安心して見ることの出来た、良作の一つだったと思います。

*1:この場合、未来少年コナンのラナと言った方が正しいのかな?

*2:自立型?飛行ロボット。チットとその他1名を電撃からかばって壊れてしまう(泣)。いいヤツ

*3:秋山完氏がソノラマ文庫で出版している小説の、えーと、コピー?テーマ?ノスタルジック・フューチャーとルビが打たれています。好きなシリーズの一つなんだけど、新刊でないねえ(涙)。

*4:好きなんです