暫定_感想一気

前作から、クリムとの過去をどうするのかを、懸念していましたが、順当と言える展開に納まり一安心です。かつてより暗殺のしやすい時代で、いかにしてクレアを守り(守られ)、国を戦火から遠ざけ、もしくは勝利することができるか(クリムの記憶がカルロを救う、という展開も面白いかもです)、カルロとクレア=クリムの戦いを楽しみにしています(勿論二人の仲も)。

前作は硬派かつ誠実な主人公に好感を覚えたものの、数多ある軟派路線に惰性で続いてしまうのかと思いきや、意外や意外、生徒会長にかなりの肉付けがなされ、魅力的な女性二人による、拮抗したトライアングル状態が形成されているではありませんか。題名に違わぬ"ご愁傷さま"の演出っぷりに感心しました。いかにしてこの絶妙なバランスをとり続けられるかが、今後の課題でしょう。二ノ宮君の硬派な葛藤ぶりを楽しみにしています。

む、難しいです。面白いのですが、何か、一つ・・・何が足りないんだろう?読み返してみると、男の子分が足りないような気がするので、とりあえず、獄少量でも魔王に意志を吹き込んで頂くと、何か別のコメントが湧いてきそうな、気がします。マントを翻す行為が、誰にプログラミングされたのか、そこら辺からでも是非。
「やくそく」の3シリーズは、ストーリーといい――"二ノ宮くん〜"だけが不安でしたが、今回で払拭されました――イラストとのマッチングといい、非常に気に入っています。

 ―――という無難っぽいことをアンケートに書いてショートストーリーを読ませて頂きました。実際、新規から中堅の読者層を支えるには充分な新人さんたちかなーとか思っているわけですが、いわなぎ一葉氏に対して書き忘れたことが一つだけ。今作の「真実の扉、黎明の女王」にせよ前作にせよ、キメの台詞が長いので、何個かに分けて、間あいだに話しているキャラクターの描写を入れるなりすれば、”独り言”感が減って”語りかける”雰囲気になるんじゃないでしょうか。マテリアルナイトV そして少女は慈しむ (富士見ファンタジア文庫)雨木シュウスケ
最終巻なんですが。うーん?もちっと余韻が欲しいんですけど。なんか打ち切り連載みたいな慌ただしさ。レアナ以外のキャラ達に対するフォローを、外伝なりなんなりで一つ出すか出さないかで、買い続けて良かったか悪かったかの評価が分かれるんじゃないかな。買って満足かそうでないかの判定に、読後感ってかなり重要な位置を占めていると思うので。レアナ以外を使い捨てキャラと割り切るようであればそれまでの作家さんと見限り、次作はイラスト次第ってことで。

オギャンオス!

バックパック背負ったままじゃ降着ポーズ出来ない”とか、”この装備じゃ絶対浮かない”とか、大河原先生達の自主ツッコミが最高な一冊。デザインしておいてそれかい!という台詞がボッコボコ出てくるため、メカのみを重点的に扱った硬派な資料集なのにも関わらず、なぜか微笑ましい内容に。

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